第13回日本保健医療福祉連携教育学会でSiPSから3題発表し、3題とも理事長賞をいただくことができました!!
去年の2月に多職種連携サークル「SiPS」を立ち上げてから色々なイベントがあり、たくさんの方々とつながることができました。この8ヶ月間はみんなで本当にがむしゃらに進んでいたような気がして、あっという間だったように思います。 地域に根ざしたIPEの文化を作ることを目指しているSiPSですが、この学会発表を契機にさらに多くの方とつながり、多職種連携を盛り上げていきたいと思います。
これからもSiPSの活動の応援をよろしくおねがいします!
また、何かを一緒にできそうと思ってくれたら、ぜひお気軽にご連絡ください!
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SiPS立ち上げの際は多職種連携を学生のうちに学ぶことのメリットは2つあると思っていました。
一つは年齢も若く感受性の高い学生という期間に、様々な価値観と触れ合えることです。 総合大学と違い医療系の大学の多くは、キャンパス内に2〜3個の学科しかなく、その学科間の関係は希薄です。この時期に限られた集団の中だけで過ごすことは、将来の自分の可能性を知らずの内に狭めている可能性があります。大学や学部の垣根を越えたサークルを作ることは、異なる価値観と触れ合い、思考の多様性を生み出すことに役立つと考えられます。
もう一つは、学生のうちに多職種の学生の内面を知ることができることです。社会に出てから専門職の方と初めて関わることになると、その職種の●●さん、というフィルターがかかった状態から始めなくてはなりません。そもそもどのような人達がその職種についているのか。どのような過程を経てその職種についているのかを知ることも多職種の理解に必要だと思います。また、お互いに社会的な責任のない学生という立場同士ではないと生まれない会話も、非常に貴重なものだと思います。
そして今ではさらなるメリットを感じています。
「BPSモデル」というのがあり、人の健康はB=生物学的・P=心理的・S=社会的な要因によって規定されるという考え方です。このBPSは相互に影響し合うので、一つの問題を解決しただけでは健康になれません。そのような見方をもって多職種連携を学んでいくと、病院内を飛び越えたさらに大きい繋がりが存在し、非常に重要なものだとわかることができました。病院外の様々な職種の中で、この人達はS=社会的要因のケアを、P=心理的要因のケアを、B+Pのケアを、P+Sのケアを、、、というように、本当に色々な人たちの協力で人々の健康を支え合っていると気づくことができました。
IPEは人と人をつなぐ学問だと理事長もおっしゃっていました。その人らしい生き方を守るために、様々な人が手を取り合って支え合うことが大切だと思いました。良いサービスが対象者に届くためには地域全体での多職連携が必要であると感じます。
島根大学医学科6年 山田壮史